10.サルナシ 猿梨

 

 日本,朝鮮半島,中国が原産のマタタビ科、つる性の落葉樹で山野に自生して、他の樹木にからみついて生育する。つるは太く強いので昔からつり橋の材料に利用された。果実が梨に似てサルが好んで食べるのでこの名前があり、熊の大好物でもある。別名こくわ。果実はだ円形で果肉は淡緑色、特有の芳香があり、甘味と酸味が適度である。キウイフルーツの近縁種だが、果皮にうぶ毛はない。ただ、横断面はキウイそっくり。生食のほか果実酒にする。

2021年の栽培面積は10.4ha,収穫量は9.1t、収穫量構成比は、福島54.9%、そして山形,香川…と続く。

選び方と保存  さわって柔らかめがよい。保存は冷暗所へ、ジャムやジュースにもする。

旬  秋。