8. アマランサス Amaranthus

 

 ヒユ科の一年草。葉を利用する品種は東南アジアからインドが原産で、カルシウムや鉄が多くお浸しや天ぷらなどに利用する。

 

 種子を穀物として利用する品種はメキシコからアンデスの高冷地が原産と言われる。わが国へは1829年に渡来し、仙人が食べる穀物という意味でセンニンコクと呼ばれたが広まることはなかった。粗タンパクのリジン,カルシウム,ミネラルが多く含まれることから、最近になって栄養価が見直され、また、アトピー,ぜんそくなどのアレルギー治療の食事として、米,麦に対してアレルギー反応を示す子供の代替穀物の効果も期待されて栽培が増えつつある。お米に10%位を混ぜて炊く。

 

選び方と保存  新鮮な葉を利用。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬  夏。

 

手締(じ)め

 

 市場の初荷,東京証券取引所の大納会と大発会,千秋楽の表彰式の後,歌舞伎や落語界の襲名披露など、いろいろの行事が無事終了したことの締め括りとして行われ、起源は神社における「拍手(かしわで)」とも言われる。「四方八方、丸く納めましょう」という願い、「めでたく無事に納まりました」と礼を込めて打つ。「祝(いよ)おう(ぉーっ)、パパパン、パパパン、パパパン、パン」と1回やるのが「一本締め」で、最初の「パパパン、パパパン、パパパン」が「三が三つで九」、「最後のパン」を入れ、九に点を加えて漢字の「丸」となり、「すべて丸くおさまる」という。3回繰り返すのを「三本締め」と言い、一本締めたところで「よっ」と大きな声で合いの手を入れてもう一本、二本目が終わったら「もう一本」と合いの手を入れる。最近よくやる「祝(いよ)おう(ぉーっ)、パン」は、「一丁締(じ)め」と呼ぶのが正しい。

 

 「皆さんの健康と幸せ、今後の会社の発展を願って、一本締めをしたいと思います。ご唱和願います」。パーティーでは、「宴たけなわですが、この辺で中締めとさせていただきます」などと挨拶して途中で三本締めをすることが多い。これで、ほとんどのお客様はお帰りになる。