1. アーティチョーク Artichoke

 

 地中海沿岸が原産のキク科、名前はアラビア語の「大きなあざみ」,アル・カルチュフに由来する。別名朝鮮あざみ。ヨーロッパで野性のあざみが改良されたもので、古代ローマ時代から食用にされていたが、栽培は15世紀にイタリアで始まりその後各地に広まった。わが国へは江戸時代中期に観賞用としてオランダ人により伝わったが、気候が適さずわずかしか作られていない。 発芽適温は20℃で2週間前後、草丈は1,5~2mになり初夏に赤紫の花をつける。収穫はつぼみが大きくふくらんで花が咲く前に切り取る。食用とするのはこの花のつぼみで、先を少し切り落とし、上下にレモンの輪切りを重ねて糸でしばり30分前後ゆでる。萼(がく)の付け根の多肉質の部分を歯でしごき食べる。あとは茎の外皮と花芯の上に付いた毛の様な部分を除き、適当に切ってオードブルやサラダなどにする。枝豆そっくりの味がする。

 

選び方と保存  外側が濃い緑色、食用とするがくが肉厚でつぼみが締まっているもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬  国産は6月、ほかにイタリア,フランス,アメリカから輸入されている。

 

《食べ方》 この写真と記事は、辻純一様FBより了解のうえ転載。

 

 

1.葉の先(とげがある)を切り落とす。そして茎も切り落とすが、これは茎を食べたいかどうかでお好みです。2.30分から45分、外側の葉が簡単にとれるくらいになるまで蒸します。3.蒸しています。4.蒸し上がりました。5.外側の葉を外して、お好みのソース(オランデーズソース、マヨネーズなど)につけ、内側を下にし、両手で両端をもって、下の歯で軽く葉肉を削り取って食べます。(注:日本製のマヨネーズは美味しくありません。) 6.徐々に中の薄い葉になると、先がそっくりとれます。そして食べる所が少なくなってきます。7.この程度になったら、葉と中の毛の部分をナイフで切り取ります。8.切り取っています。9.さらに丁寧に中の毛を取り除きます。10.そして外側の縁の部分を取り除きます。11.茎の繊維の部分も切り取ります。12.これで出来上がりです。これがハートと言われる部分です。13.これもお好みのソースにつけて食べます。相当ゴミがでます。14.結構めんどうな食べ物なのでレストランでもなかなか出しませんが、自宅であればじっくり堪能できる素晴らしい野菜です。ハートだけ酢漬けの瓶詰めなどでも売っていますが、主にサラダやパスタに使ったりします。