20. エビイモ 海老芋

 

 インド,東南アジアが原産のサトイモ科。親イモ,子イモともよく太り食用となる親子兼用種で、トウノイモの系統である。江戸時代の安永年間(1772~1781年)に長崎から京都に持ち込まれて特産となった。南西部の低湿地に植え付けられたが、排水をよくするために何回も土をかぶせることで、その重さでいもが湾曲して先の方がふくれて細長く曲がり、表面の縞模様ともどもエビのように見えることからエビイモの名前がある。里芋よりでん粉質で煮ると粘りがあり緻密で、長時間煮込んでも形がくずれない性質がある。京名物の「いも棒」は、えび芋と干した棒だらの煮付けとして知られる。京の伝統野菜のひとつであるが、今では主産地は静岡県である。

 

選び方と保存  丸く太ってエビのように曲がっているもの。保存はポリ袋に入れて冷暗所へ。

旬  10~12月。

 

ベジミーティング

 

   企業の会議といえばコーヒーやお茶ですが、これに代わって野菜スティックやカットフルーツ,野菜ジュースを取り入れるもので、もともとは、北欧での生活の知恵として始まったといわれている。忙しくて野菜が不足がちな現代人にとって、野菜や果物の糖分で疲れた脳に素早く栄養補給、カロテノイドやポリフェノールがストレスによって発生する活性酸素を消去する。頭も身体もリフレッシュ、みんなのビジネス意欲をアップさせる。

  

   1日に必要な野菜摂取量は350g,こういう方法で、より多くの野菜を摂取するのは自分のためであり、そして、それが国産なら日本の農家をサポートすることにつながる。ちなみに、このベジミーティングの旗振り役は野菜ジュース製造メーカーのカゴメで、背景には2008年から始まった厚生労働省の特定検診に対する企業のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策がある。

 

*特定健診…実施の目的は内臓脂肪型肥満に着目した健康診査で、生活習慣病(とくに肥満と密接な関係にある糖尿病,高血圧症,高脂血症)を予防すること。