31. カモナス 賀茂茄子

 

   インド原産のナス科、中国で丸ナス群が分化しわが国へ渡来、大芹川(おおせりかわ)と呼ばれる品種が京都の上賀茂地方で特産品として栽培されるようになったもの。ほぼ球形に近く、大きいものは直径10㎝,重さ750gにもなる。かつては丸なすも全国的に栽培されていたが、今では秋田,山形,福島,新潟,長野,そして京都と限られた地域での栽培となってしまったがこれは収量が少ないのと晩生種なことによる。果肉はしまって独特の風味があり、煮くずれしないのが大きな特長である。煮物や田楽(でんがく),みそ汁,柴(しば)漬(づ)けによく利用される。

 

選び方と保存  色が鮮やかで変形していないもの。保存はポリ袋に入れて涼しい所へ。

旬   夏から秋。