32. カラシナ 辛子菜

 

   中央アジアが原産のアブラナ科、わが国へは、インド,中国を経て古くに渡来し、平安時代の「本草和名」(918年)に記録がある。白菜類と黒がらしが自然に交配されてできたといわれ、高菜類もこの中に含まれる。葉は緑色で周囲に切り込みのあるのが特長で、強い辛味をもち、漬物にするとこの辛味が非常においしい。辛味が持ち味なので、お浸しのときでも加熱し過ぎないこと。ビタミンA,C,鉄分に富む。5月ごろに黄色の花を付け、果実の黄色い種子は乾燥粉末にしてカラシとして香辛料に使われる。

 

選び方と保存   茎が柔らかく、緑の濃いもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬   冬から春。

 

 

マスタードグリーン

 

   別名セイヨウカラシナ、葉は柔らかくてちりめん状をしている。ピリッとした辛みを生かすには生食が一番で、とくに夏バテ気味の時には最適。サラダやサンドイッチ,ホットドッグ,お浸し、また焼き肉を包んで食べる。