54. コンフリー Confrey

 

 コーカサス西部が原産でムラサキ科、ヨーロッパでは「草の牛乳」と言われる。別名ヒレハリソウ,ロシアムラサキ。根がジャガイモ状になり家畜が喜んで食べるところから、戦前に家畜の飼料として導入されたが普及はしなかった。草丈は30~50㎝位で、葉は大きくだ円形で厚みがあり濃緑色、土地を選ばず荒れ地でも育つ。細胞の新陳代謝を盛んにするビタミン12をはじめとして栄養が豊富に含まれ、強壮,疲労回復,胃腸病に効果がある。若葉はお浸し,和え物,天ぷらやジュースにする。厚生労働省は、2004年6月、コンフリーを含む食品を摂取してピロリジジンアルカロイドによる肝障害(肝静脈閉塞性疾患で、肝硬変又は肝不全)を起こす例が海外で多数報告されているとして、食品としての販売を禁止した。農林水産省でも、「コンフリーを飼料に使用しないよう注意されたい」という通知を出した。

 

選び方と保存  濃緑色の若葉がよい。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬  夏。