60. サラダナ  サラダ菜

 

 中近東,ヨーロッパが原産のキク科でレタスの仲間、わが国へはカキチシャとして8世紀の東大寺の正倉院の文書に名前がある。葉の表面にバターを塗ったような光沢がありバターヘッドタイプと呼ばれる。葉が薄く、巻きがゆるく葉の緑の濃いサラダ菜は、輸送性が弱く近郊園芸作物として作られ、夏まきで45~50日,冬まきで120日くらいで収穫となる。ビタミンAがレタスの約10倍と多く含む。同じ仲間にニュータイプのサラダ菜・バターレタスがあり、これは葉に厚みがあり柔らかく、半結球になったものを収穫するが中心部が黄緑色で彩(いろど)りにきれいである。2020年の収穫量は8,790t、構成比は、①千葉16.4%,②福岡12.5%,③静岡12.4%、そして埼玉,北海道,鹿児島,愛知…と続く。

 

選び方と保存  葉が濃緑で肉厚、光沢のあるもの。保存はラップに包んで冷蔵庫へ。

旬  3~6月。