61. サルシフィー Salsify

 

 ヨーロッパ南部,北アフリカが原産のキク科、地中海地方では野生化しているが、ヨーロッパに普及したのは17世紀とまだ新しい野菜である。わが国ヘは明治初期に渡来したがあまり栽培されていない。ごぼうに姿,形が似ていることから西洋ごぼうの名前があり、欧米では貝類のカキに似た風味があることからオイスタープラント,ベジタブルオイスターと言われる。和名はバラモンジン。

 

 根の外側は灰白色で太さ3㎝,長さ30㎝前後になりごぼうに似てアクが強いので、切ったら酢水やレモンの絞り汁につけて黒ずみを防ぎ、ゆでてサラダや肉類のくさみを和らげる効果があるのでクリーム煮,シチュー,スープなどの煮込み料理にする。また、若い葉はゆでてサラダやお浸し,和え物などにする。

 

選び方と保存  外観があまりごつごつしてないできれいなもの。保存はポリ袋に入れて冷暗所へ、土付きなら土の中がよい。

旬  秋。