79. スナップエンドウ Snap pea

 

   サヤエンドウ(中央アジアから中近東が原産と考えられているマメ科の野菜。古代ギリシャ時代には乾燥豆として利用され、さやを食べるようになったのは10世紀以降にヨーロッパ中部で改良されてからである)が米国で改良されたもので、わが国に1970年代末に導入された。1979年に販売を始めた種苗メーカーの「サカタのタネ」はスナックエンドウと呼んだが、昭和58年に農林水産省が統一名称としてスナップエンドウとした。

 

   熟してもサヤも豆も柔らかく甘味と風味が豊かなことから、塩ゆでをしてそのまま食べたり、マヨネーズをつけたり、天ぷらその他いろいろに使う。近年、中国から輸入されるとともに国内でも栽培が増えている。栽培には、サヤエンドウと同じように連作をすると障害が発生しやすく酸性土も嫌うので、3年以上は他の作物を作ること。2020年の収穫量は7,690t、構成比は、①鹿児島62.0%,②熊本10.7%,③愛知6.6%、そして長崎,福島,大分,北海道,青森…と続く。

 

選び方と保存  緑色が濃く、はりのあるもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬   2~6月。