89. タイサイ    体菜

 

 中国が原産でアブラナ科、明治初年(1868年)に中国より渡来し、明治の末に白菜が定着するまでは、漬菜といえばこれを指していた。葉脈の部分が発達して肉が厚く、直立して長さは25~50㎝にもなる。そして葉先に濃緑色の丸い葉が付いており、その形が杓子(しゃくし)(木のしゃもじ)に似ているところから、シャクシナ,オタマナの別名が付いた。タイナ,シロナともいう。関東地方では若どりした苗をツマミナとして利用する。近縁種に広島菜,中国野菜のチンゲンサイ,パクチョイなどがある。漬物用,浸し物,和え物,汁物,中華料理に使われる。2020年の収穫量は43,700t、構成比は、①長野58.6%(野沢菜),②徳島13.7%、そして広島,熊本,長崎,鹿児島…と続く。(農水省地域特産野菜の生産動向調査のツケナ)

 

選び方と保存  葉のみずみずしく、緑の濃いもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬  冬から春。