96. タラノメ  たらの芽  

 

 タラノキは各地の山野に自生しているウコギ科の落葉低木で、高さ2~4m位,幹は直立して枝は少ない。よく日の当たる荒れ地を好み、日陰では枯れてしまう。幹や枝に長さ1㎝位の鋭いとげがびっしりと生え、若芽を食用とする。別名タランボ。  

 

 あまりとり過ぎると、花も咲かず木も枯れてしまう。ウドの仲間でウコギ科特有の香りとアクがあり、「山菜の王」ともいわれる。天ぷらがよく会うが、ほかに和え物,汁の実にする。市場に出回っているのはハウス栽培ものが主で、オガクズなどの培地に20cm程度の穂木を挿し込んで加温するもの。トゲのない脇芽が多く発生する改良品種である。

 

選び方と保存 赤紫色の5㎝くらいの新芽で、若葉の開いていないもの。保存は冷蔵庫へ。

旬 2~4月。