101. チンゲンサイ 青梗菜  

 

 中国が原産でアブラナ科に属し、白菜の仲間で古くから栽培されている。中国では華北の白菜に対して、華中から華南にかけて秋冬春野菜の半分近くを占める重要な地位を占めている。葉は緑色、茎は淡緑色で株がよく張る。この茎の緑色から名前がついた。日本には昭和47年の日中国交樹立後に導入,栽培が開始され、昭和50年代から60年代の全国的な中国野菜ブームの中で消費が定着した。

 

 生育適温は15~20℃で比較的冷涼な気候を好み最低気温が5℃以上あれば生産が可能、周年栽培されており生育日数は夏で30~35日,秋および春で40~50日,冬で60~70日と栽培期間は短い。ビタミンAとCが多く含まれるほか、カリウム,カルシウム,食物繊維等が高血圧などの生活習慣病を防ぐのに役立つ。火を通すと緑が鮮やかになり、アクが少なく,煮くずれしにくい特長がある。料理にはお浸し,油炒め,煮物,漬物など。2022年の収穫量は40,100t、収穫量構成比は、①茨城27.7%,②静岡17.6%,③愛知6.1%、そして埼玉,群馬,福岡,長野,千葉,沖縄,北海道…と続く。

 

選び方と保存 緑色の葉がみずみずしく、茎のしっかりしたもの。保存は立てて冷蔵庫へ。

旬 10~11月。

 

日中国交正常化

 

 1972年9月29日 田中角栄・周恩来両首相らの間において、日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明が署名され、これによって日本と中国が国交を結ぶこととなった。日中の関係は、このとき「正常化」し、両国の関係は安定化へ向かった。しかし、日中共同声明に基づき、それまで国交のあった中華民国(台湾)には断交を通告、台湾との交流が絶たれ中国の圧力によって台湾の国旗や総統府をテレビ画面で流すことすら難しい「不正常」なものとなってしまった。

 

 921大地震は、台湾時間の1999年9月21日に、台湾中部の南投県集集鎮付近を震源として発生したマグニチュード7.6の地震。死者:2,415人,負傷者:11,306人、行方不明者:29人という台湾では20世紀で一番大きな地震であった。大地震が発生した夜、日本の国際緊急援助隊として国際消防救助隊が最初に台湾入りし、災害現場に急行した。

 

 東日本大震災は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災害、およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故による災害である。2018年9月10日時点で、死者:1万5,896人,負傷者:6,157人,行方不明者:2,536人と発表している。台湾から総額253億円もの義援金が届けられた。義援金は、①外交部や地方自治体などの政府機関から7億6975万元(約28億円),②慈善団体や機関団体が集めた54億3145万元(約200億円),③長栄集団会長・張氏や日本台湾交流協会など直接日本に届けた個人や団体の6億5346万元(約24億円)となっている。