121. ニンニクノメ にんにくの芽

 

   中央アジアが原産のユリ科,にんにくの茎を花の咲く前の柔らかい時に摘んだもの。正式な名称は「クキニンニク」蒜苔(スワンタイ)だが、一般には商品名の「にんにくの芽」の方がとおりがよい。にんにくよりは香りが穏やかで甘味があり独特の歯ざわりが特長。特有の刺激臭はアリインで、強い殺菌作用や、胃や腸の粘膜を刺激して消化酵素の分泌を促す働きを持っている。料理には炒め物やタレをつけて焼肉にする。2022年度の東京都中央卸売市場への入荷量を見ると年間を通して平均した入荷があり、中国からの輸入物が98%を占めている。国産は佐賀,千葉,和歌山で1~7月に出回る。

 

選び方と保存   切り口が新しいもの、古くなると茎に斑点がでる。保存は冷蔵庫へ。

旬   一年中出回る。

 

 

ハニンニク 蒜苗(スワンミャオ)

 

   中央アジアが原産のユリ科,にんにくの茎葉を長さ30㎝くらいで若どりしたもので、中国では古くから食用とされてきた。冷涼な気候を好み、暑さに弱いが寒さには強い。にんにくよりは香りが穏やかで甘味がありおいしく、臭いが弱いので、長ネギの代わりとして使ったり肉や魚のくさみ消しとしても使う。独特の臭いと辛味はアリインで、強い殺菌作用がある。ほかにも、胃や腸の粘膜を刺激して消化酵素の分泌を促す働きを持っている。ビタミン,鉄分などが豊富に含まれているスタミナ野菜で、チャーハン,シューマイ,ギョウザ,マーボ豆腐,野菜と肉の油炒め,餃子のアンなどに調理する。出回りは5~6月。