9. タラゴン  Tarragon

 

   西アジアが原産のキク科、仏名エストラゴンは「小さな竜」の意で、根がとぐろを巻いた形をしていることによる。一般的なのはフレンチタラゴンで、葉を利用し甘い個性的な芳香とかすかな苦みを持ち、フランス料理のエスカルゴには欠かせない。暑さには弱く、株分けで増やす。食欲増進,健胃効果があり、肉や魚料理,サラダやシチュー,ドレッシングの香りづけに使われる。ほかにシベリア原産のロシアンタラゴンがあるが、香りが乏しいのであまり利用されない。

 

選び方と保存   つやのある緑色の細長い葉を使うつどに摘み取る。保存は乾燥か冷凍、オイル,酢に漬けても香り,色がきれいでいつでも使える。

旬   4~10月。