177. ユウガオ   夕顔

 

   アフリカまたは熱帯アジアが原産で、わが国へは中国から渡来し、夕方になると花が咲くことから名前がついた。果実は丸形と長形,色も青と白がある。食用にする時は、トウガンと同じようにあんかけやスープにされる。また、ユウガオ苗はスイカの台木としてツル割れ病の防止に利用される。

 

   カンピョウにはおもに丸ユウガオが使われ、大きいものは1個,15㎏以上にもなる。これの果肉をひも状にむいて乾燥させたもので、干すことによって甘味と香りが生き、食物繊維も多いことから見直され、巻き寿司の具,煮物や炒め物,汁物の具に料理される。栃木県が最大の主産地で、2020年の収穫量は210tで99.5%を占める。寒暖の差が激しく晴天が多いことから、カンピョウの乾燥に適している。

 

選び方と保存   青い未熟果を利用、カンピョウは肉が厚く乳白色のもの。保存は冷蔵庫へ。

旬   生は10月、カンピョウは一年中。