185. レッドキャベツ   紫甘藍 Red cabbage

 

   西ヨーロッパが原産のアブラナ科、別名紫キャベツとも呼ばれる。わが国ヘ渡来したのは明治初年であるが、一般ヘの普及は他のキャベツの仲間より遅れた。和名では紫(むらさき)甘藍(かんらん)というが、これは葉の色が紫から赤紫色なところからである。英名のレッドキャベージというのは、酢を入れた料理にすると目も鮮やかな赤色を呈するためである。とくに、ピクルス(酢漬)にすると赤色の美しい漬物となる。

  

   この赤い色素は、秋の紅葉やいろいろの紅や紫色の花と同じアントシアンで、これは茎や葉の表皮だけにあり、その下の細胞はふつうの緑色や白色をしている。従って切り口は、紅紫色と白との美しい模様を描き出す。主な品種はルビーボール,ルビーマーケットなど。

 

選び方と保存 葉色が鮮やかで巻きのよいものを。保存はラップに包んで冷蔵庫へ。

旬 10~12月。