1. アケビ 木通,通草

 

   本州,四国,九州と朝鮮半島、中国の山野に見られるアケビ科のつる性の落葉低木。名前の由来は熟すると割れるので開身(あけみ)といわれ、これが転じたものといわれる。他の樹木に巻きついて大きくなり、春の伸び始めの若芽は山菜としてさっとゆでて水にさらして、お浸し,和え物などに独特のほろ苦さが賞味される。秋に熟す前のだ円形で長さ7㎝位の果実は、種を除いて洗い切って天ぷら、また中にみそを入れて焼いてもおいしい。熟した実は中の白いゼリー状の部分が甘くおいしい。種類には、小葉が5枚つくアケビ,3枚つくミツバアケビとがあるが用途は同じ。2021年の栽培面積は5.0ha,収穫量は49.5t、収穫量構成比は、山形85.5%,秋田14.5%。

 

選び方と保存  未熟果は皮に光沢とはりがあるもの。熟果は果皮が濃紫色で縦に割れたもの。保存は冷蔵庫へ。

旬  9~10月。