30.ヤマモモ 山桃

 

 日本,中国南部が原産のヤマモモ科の常緑高木。中国では紀元前から、わが国では「万葉集」(8世紀末)に名前がみられるように、古くから知られた果物のひとつである。関東地方以西の温暖な地方に自生、もしくは放任栽培されている。果実は野生種で直径1,5㎝前後、栽培もので3㎝前後である。6~7月になると濃赤紫色に熟し、宝石のように美しい。甘酸っぱく、わずかな苦みがあり、松やにに似た香りをもつ。生食するほか、シロップ漬け,ジャムや果実酒にする。高知県の県花,徳島県の県木となっている。2021年の栽培面積は13ha,収穫量は12t、収穫量構成比は、徳島。

選び方と保存  濃赤紫色に果皮が色付くころ。保存は冷蔵庫へ、日持ちが悪い。

旬  6~7月。