46. ケール Kale

 

 西ヨーロッパが原産で、野生種からケールが出来て、これが元になってコラードCollard,キャベツ,カリフラワー,ブロッコリーなど多くのアブラナ科の仲間が分化していく。別名羽衣(はごろも)甘藍(かんらん)。わが国へは江戸時代に渡来したがこれは観賞用のハボタンとなった。球形にならず葉は表面に凹凸があり細長く、肉厚で硬くてちぢれているが、このちぢれのないものがコラードである。若い葉を下から順にかきとって利用する。植物は紫外線などにさらされ活性酸素が育成されやすいため、さまざまな抗酸化物質をみずから作り身を守っている。ケールも例にもれず、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいる。くわえて、コラード,キャベツとともに抗潰瘍(かいよう)成分としてのビタミンUが多く、胃・十二指腸潰瘍に効果があり、近年健康への関心が高まり「青汁」のジュース用に栽培が増えている。ほかにも含有する食物繊維は、便通をよくして体内から発ガン物質を排泄し大腸ガンの予防になり、葉酸は体の細胞分裂や発育を促進する働きもある

 

選び方と保存  濃緑の葉がみずみずしいもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬 秋から冬。


                          ケール             コラード