54.サイシン 菜心

 

   中国が原産でアブラナ科に属し、歴史が古く、菜苔(ツァイタイ),油菜(イウツァイ),油菜心(イウツァイシン)などのいろいろな呼び名がある。タアサイと同じくパクチョイの変種で、夏の暑いときでもとう立ちをする品種で菜の花に似た黄色い花を付ける。

 

   播種後60日程度で中心の開花した茎を収穫すると、その後次々とわき芽が発生する。とう立ちした柔らかい茎とつぼみを食べ、栄養価が高く緑黄色野菜としてカロテン,ビタミン,鉄分が多い。やや苦味とくせがあるので、さっとゆでると緑色が鮮やかで風味がよく、春の料理には欠かせない重要な野菜でもある。料理には、炒め物,汁の実,お浸し,酢の物,ごま和え,天ぷら,漬物など。

 

選び方と保存   しっかりとした茎とつやのある葉がよい。保存は冷蔵庫へ。

旬   8~12月。