63. サンチュ 包菜(パオツァイ)

 

 中近東,ヨーロッパが原産のキク科のレタスの仲間で、わが国ヘはカキチシャとして8世紀の東大寺の正倉院の文書に名前がある。葉はだ円形で生育につれて下の葉から順番にかきとって使うので、カキチシャの名前が付いたもの。第2次世界大戦後にレタスが食生活の洋風化とサラダ料理の普及にともなって大量栽培されるなかで、一時はほとんど栽培がなかったがここにきて葉がとろけにくいことから焼肉料理用としての需要が増えている。サンチュは韓国名である。輸送性が弱く近郊園芸作物として作られ、夏まきで45~50日,冬まきで120日くらいで収穫される。

 

選び方と保存  葉が濃緑でパリッとし、切り口の新しいもの。保存はラップに包んで冷蔵庫へ。

旬  一年中。