84. セレベス Celebes 赤芽

 

 インドネシアのスラウェシ島(インドネシアが独立した1949年以前はセレベス島とよばれていた)が原産のサトイモ科、親イモ,子イモともよく太り食用となる親子兼用種である。原産地の名前が品種名となったもので、別名大吉,赤芽。さといもよりひと回り大きくイモについている芽の部分が赤いのが特長、ぬめりが少なく粉質で煮くずれしにくくて含め煮やおでんに向く。里芋と同じように子芋の繁殖力が強く、子孫繁栄や頭芋=出世を意味し、縁起のよい野菜のひとつとして吉例に使われる。主産地は千葉、ほかに宮崎,熊本,鹿児島など。 さといも類は、泥を落として皮をむいてから下ゆでをする。これはさといも特有のぬめりがあると、煮ても中まで味がしみこまず煮汁のにごり,吹きこぼれの原因となるから。

 

選び方と保存  皮が茶褐色で少し湿り気があって丸く太ったもの。保存はポリ袋に入れて冷暗所へ。

旬  10~12月。