87.タアサイ  

 

 中国が原産のアブラナ科、白菜の仲間でパクチョイの変種である。姿は茎が短く地面にはうように横に広がっており、つぶれたという意味のタアサイの名前が付いたもので、また2月ころに収穫されるところから別名キサラギナの名前もある。わが国へは戦前に一度導入されている。 品種には地(ち)にはうように横に広がる物とやや半立ち性があり、また生育温度によっても変化する。厚く濃緑の葉は、緑黄色野菜としてカロテン,ビタミンC,鉄分が多い。耐寒性が強く-8~10℃までの低温に耐え、霜や寒さにあうと甘味を増していっそうおいしくなる。繊維質が少なくやわらかく、クセのない淡泊な味は料理用途が広い。2020年の収穫量は526t、構成比は、①静岡41.3%,②茨城32.7%,③北海道9.9%、そして千葉,長野,神奈川,群馬…と続く。

 

選び方と保存  葉は濃い緑色で全体につやのあるもの。保存は冷蔵庫へ。

旬  11~2月。