100. チョロギ 草石庵  

 

 中国が原産でシソ科、わが国へは元禄年間(1688~1704年)に渡来した。漢字では千代老木,長老喜,千代呂木などの字を当て、縁起物として正月料理や祝儀料理によく使われる。地下5㎝位のところに親指位の太さで巻き貝のような塊茎を作り、これを食用とする。収穫は茎,葉が枯れてきた11月下旬ころに行うが、そのまま放置しておいても翌年また芽が出てくる。バター炒め,煮物,吸い物,茶碗蒸し,てんぷら,素揚げ,シチュー,梅酢漬け,甘酢漬け,塩漬け,しょうゆ漬けなど。とくに梅酢に漬けた赤いチョロギはお節料理に彩りを添え、おなじみのものである。各地で栽培ができ、札幌の筆者・家庭菜園でも十数年が経過している。

 

選び方と保存 白くきれいなもの。保存は変色しやすいのですぐ加工すること。

旬 11~12月。