102. ツルムラサキ 落葵  

 

   熱帯アジアが原産のツルムラサキ科のつる性の野菜で、高温多湿を好み、中国南部から東南アジアにかけて広く栽培されている。わが国へは江戸時代に観賞用として導入されたが、野菜としては昭和50年以降と新しい。

 

 茎(つる)の色が赤紫と緑色の品種があり、ほうれん草とは近縁である。次々と伸びるわき芽を2~3葉残して、濃緑でつやのある肉厚の葉を摘みとる。独特のぬめりと土臭さがあるが、ビタミン,カルシウム,カロテンなどが多く含まれ、夏場の健康野菜として見直されている。油炒め,ごま和え,汁の実,天ぷらなどにする。2020年の収穫量は883t、構成比は、①福島31.8%,②宮城16.9%,③徳島14.3%、そして埼玉,山形,秋田,大阪…と続く。

 

選び方と保存  肉厚の葉は濃緑でつやのあるもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬  夏。