110. トンブリ

 

 アジアからヨーロッパが原産のアカザ科、わが国へは中国から平安朝初期に渡来したものでホウキギ(ホウキグサ)と呼ばれ、高さ1m位で秋になると茎や枝が固くなり実をつける。この茎や枝はよく乾燥して束ねて草ボウキを作り、実は乾燥させて随時ゆでて皮をとり販売され、これがトンブリである。秋田地方では古くから食べられ、漢方では「地膚子(じふし)」と呼ばれ強壮,利尿の効果がある。淡い緑色で味は淡泊,プリプリとした歯ざわりを食べる。納豆やとろろ,お浸しなどに混ぜて食べるが、味付けは直前にしないとプリプリ感がなくなる。

 

選び方と保存 プリプリとしたもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫か、冷凍庫へ。

旬 秋。