128. ハショウガ    葉生姜

 

   熱帯アジアが原産のショウガ科、7月中ごろから収穫できるため別名盆しょうがとも呼ばれる。茎が細く根元は淡紅色で、小形で水分が多く辛味はあまり強くない。品種には、金時,谷中(やなか)(東京都台東区谷中町の特産品であった)などがある。軟化栽培したものは芽しょうが,筆しょうがとして茎ごと甘酢に漬けて、焼魚や刺身の付け合わせにする。みそをつけて食べたり、コップにしょうゆを入れて漬け込むしょうゆ漬けもよい。辛味はジンゲロンと油状のショウガオールで、ほかに精油が含まれており、香りがよく辛い。漢方では、食欲不振,吐き気,頭痛,腹痛,ぜんそく,解毒,健胃などに効果がある。栽培面積の推移を見ると1986年・566ha,収穫量8,598tに対して、2020年・35ha,収穫量599tと栽培面積で6.2%,収穫量で7.0%と大幅に減少をしている。構成比は、①静岡46.6%,②千葉26.0%、そして茨城,神奈川,愛知,埼玉…と続く。バブル崩壊(1991年3~1993年10月)と共に高級料亭など業務需要で使われていた葉生姜,ウド,わさび,ゆりねなどの需要が落ち込んでいる。葉しょうがを食べたことがない消費者が増えているとおもわれる。

 

選び方と保存   葉は青く根はみずみずしいもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬   5~8月。

谷中(やなか)生姜 (葉生姜)

 

 関東地方に栽培されている小しょうがの一品種で、東京都台東区谷中町の特産品であった。7月中ごろから収穫できるため、盆しょうがとも呼ばれる。茎が細く根元は淡紅色,小形で水分が多く、辛味はあまり強くない。芽しょうがとして、魚,肉の添え物,吸い物など生食用に使われている。