129. ハスイモ蓮芋

 

   インド,東南アジア原産で、サトイモ科に属する。葉柄を切ると断面がれんこんの様にたくさんの穴があいていることから、ハスイモの名前が出た。葉柄はエグ味がなく肉質が柔軟で風味が淡泊、市場ではダツ,青ダツと称している。純日本的な野菜で、吸い物,酢の物,和え物,そして精進料理に独特の風味が喜ばれているが、夏以外は料亭,旅館などの業務用消費に限られる。ちなみに エビイモやサトイモなどの葉柄は、太ったころに紙を巻いて日があたらないように軟白栽培される。外観が白いことから白ダツと呼ばれるが、これは脱色という意味から来ている。割菜(わりな)・イモガラはサトイモ,ヤツガシラ,ハスイモの葉柄の皮をむいて乾燥させ、保存食品としたもので鉄やカルシウム,カリウム,食物繊維が豊富に含まれている。

 

選び方と保存   切り口が新しく、表皮は青くはりがあるもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬   生は12~6月、割菜は一年中。