26. ローズマリー  Rosemary

 

   地中海沿岸が原産のシソ科の常緑性低木、語源はラテン語の「海のしずく」という説と、聖母マリアが幼子イエスの青いマントをローズマリーの茂みに広げて乾かしていたところ、花の色が青くなったといわれ、この木をマリアのバラ Rose of Maryと呼ぶようになったとの説がある。こうしたことから昔から悪魔よけの魔力があるといわれ、結婚式に花嫁にローズマリーの花束を贈る習慣があり、欧米では庭などに植えて日常的に利用されている。寒さに弱く、関東以北では冬に枯れてしまう。秋から翌夏にかけて青い花を咲かせる。

 

   強心,強壮,鎮静,消化,利尿,美容に効果があり、香りが強く肉のくさみを消すので羊肉,魚のマリネ,バーベキュー,ポテト,シチューなどに小枝のまま使って後に取り除く、使い過ぎに注意が必要。入浴剤として疲労回復にも効果があり、乾燥した葉はポプリにも使う。

 

選び方と旬   松の葉のように細長くて表は深緑色で裏側は銀灰色をしている。固いものを使うつど摘み取る。保存は開花直前に刈り取って乾燥か、オイル,酢に漬ける。

旬   5~9月。