140. ヒロシマナ  広島菜

 

   わが国が原産のアブラナ科,漬け菜の仲間、慶長2年(1597年)ごろ、安芸(あき)の国の藩主が参勤交代で江戸にいった帰りに、同行の広島市観音町の住民が京都本願寺に参詣して、そこで種を求めて栽培したのが始めである。さらに明治の始め、広島県佐東町の木原佐市も本願寺に参詣しての帰途に同じような菜類を持ち帰り、これらが改良されて現在のような広島菜となった。葉は濃緑色で30㎝と大きく幅がある。広島県の特産野菜として塩漬け,いわゆる広島菜漬けとして、独特の風味(ワサビ臭に似た香り)と歯ざわりが好まれ、九州の高菜,信州の野沢菜とともに日本の三大漬け菜のひとつといわれる。

 

選び方と保存   葉は幅が広く厚みのあるもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬   11~12月。