153. ベビーリーフ Baby leaf

 

   イタリアからムスクラン(数種の混合野菜)の種を取り寄せて1984年に栽培された、これの日本版がベビーリーフといえ1996年より販売される。種子をまいて10~30日たった野菜の新芽をつみ取っている。新芽なので栄養がたっぷり詰まってやわらかく、アクが少ない。一度にいろいろな野菜がとれてビタミンも豊富、濃い緑,薄い緑,赤などカラフルな彩りが料理の引き立て役となり付け合わせにも最適、軽く洗ってドレッシングをかけて本格サラダの出来上がり。ドレッシングは食べる直前にかけること、時間がたつと酢や油が野菜にしみこんで歯ざわりが損なわれる。中身は季節によっても違うが、ロケット(ルッコラとも呼ばれ、ゴマの香りとクレソンに似た辛味が特徴),ロロロッサ(赤茶色の葉先がプリーツ状になっているレタス),レッドオーク(赤茶色のレタス),ほうれん草,レッドアジアンマスタード(赤茶色のカラシナ),グリーンマスタード(カラシナ),タアサイ,水菜,デトロイト(フダンソウの改良品種),ピノグリーン,グリーンロメイン,レッドロメイン(葉が長く直立するレタスの仲間),ホワイトケール(キャベツの仲間),レッドケール(キャベツの仲間),ビート(ブラッド,ルビークイン),レッド小松菜,レッドパクチョイ,クレソンなどである。

 

選び方と保存   葉がみずみずしく新鮮なもの。保存はポリ袋に入れて冷蔵庫へ。

旬   一年中。

ムスクラン Mesclun

 

 1860年代に北イタリアのリグリア地方では春先に野草を混ぜてサラダに食べていた。これがミステカンツァ(混ぜ合わせる,イタリア語)と呼ばれていた。その後フランスで高級野菜として栽培されるようになり、1981年にフランス・ニースの野菜管理局が「ヒロハエンダイブ,エンダイブ,レタス,マーシュ,トレビス,タンポポ,ルッコラの7種が混ざったもの」を「ムスクラン」(フランス語)」と正式に認証した。