156. ホースラディシュ Horse radish 西洋わさび

 

   フィンランド原産のアブラナ科、仏名レホール,和名はわさびだいこん、西洋わさびともいう。(農林水産省の地域特産野菜の中ではわさびだいこんの表記となっている)。北海道には、これが川沿いの湿った土地にかなり広く自生して山わさびと呼ばれて利用されている。これは明治初年に、開拓使が欧米から取り寄せた外国野菜の中にあったものが、畑から逃げて気候のあった北海道の山野に自生するようになったもの。今は畑で栽培され、辛味と刺激成分(シニグリンという配糖体が、ミロシナーゼという酵素に分解されて生ずる)を利用して、粉わさび,練りわさびの原料とされる。独特の香味があり、淡黄色の皮をむいてすり下ろしてローストビーフ,生ハムに添えドレッシングに混ぜる。また、わさびの代わりに刺身によく合い焼き魚にも利用もする。主役の素材の味を引き立て、食欲を増進し消化を助ける。

2020年の収穫量は567t,全部が北海道で、そのほとんどがチューブ入りのおろしわさびなどの加工用原料となっている。

選び方と保存   根が変形せずまっすぐで太いもの。保存はポリ袋に入れ冷蔵庫へ,またそのまま冷凍して使うときに凍ったまま必要な分だけすりおろして使う。

旬   秋。