《野菜の生産状況》

 

 生産農家の高齢化,輸入増加による国内価格の低迷,消費者ニーズの多様化などにより、重量野菜、果菜類などを中心に栽培面積が減少している。野菜の輸入は、昭和60年代以前は塩蔵,冷凍野菜が中心であったが、以後は外食などの業務用需要が増加、国産野菜価格に重大な影響を及ぼしている。

  過去18年間で野菜の生産量が減少したワーストは下記の通り。これらの共通点として、①消費が限定される,②調理に手間がかかる,③大きすぎる,ことがあげられている。

 生産量が増加したベストは下記の通り。これらの共通点として、①品種改良や栽培方法の改良により安定供給が行われている,②生食志向の需要に合致,③調理が簡単,④調理済み食品として購入しづらい原料である。こうしたことから需要が成熟した商品では、新しい食べ方の提案などによる消費の喚起対策が重要になる。

 

①東京都中央卸売市場・2023年の扱い分/取扱数量と取扱金額の上位10アイテムを記す。

*輸入品が含まれています。

②農林水産省の生産出荷統計・2021年/作付面積と収穫量の上位10アイテムを記す。

*じゃがいも,さつまいもはでん粉,醸造用(焼酎)に、また、だいこん,きゃべつは漬物用に使われる。

*輸入品は含まれていません。

 

③世界の生産量・ベストを載せました。資料:GLOBAL NOTE 出典国連食糧農業機関。

*:FAOの推定値や2021年の資料も混在をしています。